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4.スパムメールへの対策

4.スパムメールから子どもや青少年を守る

スパムメールから子どもや青少年を守る、十分な教育と配慮をしましょう


 未成年者や子ども宛てに、出会い系サイトへの勧誘やアダルト情報、違法な物品などの販売広告がメールで配信されてしまうことがあります。情報の有害性だけでなく、他人や情報・サービスの信頼性が判断できない子どもや、まだ社会に対する認識の不十分な未成年者にとって、メールの内容を信じたり、情報・サービスを利用したりすることがさまざまな危険を招く可能性があります。

 こうしたことから青少年を守るために、メールソフトや携帯電話などの使い方について、保護者からの教育と配慮が必要になります。インターネットを利用する以上、アダルトサイトや出会い系サイトなどの不適切な情報が子どもに配信されることを完全に防ぐことはできません。


1. 保護者が意識しておくべきこと
 パソコンや携帯電話などを子どもに持たせ、子どもがメールを使う場合に、保護者として次のような事実を特に意識しておきましょう。

  • スパムメールを防ぐ完全な対策はない
  • 不適切な報の配信に対する防御手段は完全ではない
  • 携帯電話のメールには有害情報を遮断するフィルタリングソフトはない
  • メールへの返信によって相手に身元がわかることもある
  • 正しい知識がなければ、自分がスパムメールの送信元になる
 上記のことに留意して、青少年への不適切な情報に対する心構えを教えましょう。

2. 子どもがメールを使う場合の「きまり」を作りましょう。
 子どもに電子メールを使用させる場合は、最低限次のようなことを子どもにメールを扱う場合の「きまり」として守るようにさせましょう。

  • 知らない人からのメールには返事をしない(知らない人に道で声を掛けられた場合と同じ、と言う認識を与えます)
  • 不審なメールがきたら親に知らせる
  • 不審なメールのリンクをクリックしたり、メールに添付されているファイルを開いたりしない
  • 実際にあったことのない、メールだけの友達・知り合いには、本名、住所、自宅電話番号、顔写真は絶対に教えない
  • 自分だけではなく、家族や友人の個人情報を守る
  • アダルト向けのコンテンツにはアクセスしない
  • 出会い系、友達探しのサイト、学校裏サイトなどにアクセスしない
  • 有料サイトやコンテンツを購入する前、した後、誤ってしてしまった場合には、必ず親に報告する
  • 脅されるなど、異変があればすぐに親に相談する
 スパムメールには有害なコンテンツを含むものがあります。パソコンのメールであれば、後述のフィルタリングソフトなどである程度は防ぐことが可能です。

3. 携帯電話の不用意な利用による危険を教えましょう
 携帯電話は大人だけでなくコミュニケーションツールとして広く利用されるようになりました。その中で携帯電話やそのメールがきっかけとなり犯罪に巻き込まれる事案が増えています。前掲の「きまり」に加え、特に中学生以上には、次のようなことから生じる危険について話し合っておくのが良いでしょう。
  • 出会い系サイト:

    犯罪に巻き込まれる可能性がある
  • 成人向けサイトやコンテンツへのアクセス:

    法律違反になること、高額有料サイトなどを通じた不当な料金請求などの危険があること
  • 商品の宣伝メールの信頼度:

    法律で売買や所持が禁止されている未承認医薬品などの薬物、違法薬物、わいせつ書籍やビデオ、著作権違反ソフト等物品の売買や所持の危険性

4. 携帯電話の利用明細による確認をしましょう。
 保護者が契約者となり、子どもに携帯電話等を使わせている場合は、利用料金の明細書などで使用状況を確認する方法もあります。

メールアドレスの管理は厳重にしましょう


1. メールアドレスは公開しないようにさせましょう。
 子どものメールアドレスは、大人のメールアドレス以上の管理が必要です。子どもまかせにせずに、不審なメールが届き始めたら、メールアドレスを変更するなどの措置ができるようにしておきましょう。

 また、メールアドレスはホームページや掲示板などへの書き込みで公開しないように指導することも必須です。電話番号や住所、所属する学校などの個人情報が流出しないように、メールソフトなどの設定に注意します。

2. 子どものメールアドレスは複雑にしましょう。
 携帯電話のメールアドレスは、英数字ピリオドなどを含む複雑なものを使わせるようにします。スパムメールが届く可能性を少しでも低くする努力が必要です。

3. 着信可能なメールアドレスを限定しましょう。
 携帯電話会社のサービスにより、着信可能なメールアドレスを限定できます。この機能を使用して、子どもに有害情報が届くことを防ぎます。

フィルタリングソフトやサービスを活用


 パソコンからのインターネット利用では、暴力や差別、ポルノなどのインターネットの有害情報を遮蔽するために、使用するパソコンに「フィルタリングソフト」を導入したり、プロバイダのフィルタリングサービスを利用したりすることは有効な対策と言えます。

 こうしたソフトウェアやサービスを活用して少しでも有害情報に触れる機会を低減します。フィルタリングソフトは、さまざまなソフトメーカーから販売されています。


「匿名の相手」の危険を知る


 友人や恋人探しに「出会い系サイト」の情報サービスが利用されることがあります。出会い系サイトのサービスは、見知らぬ者同士が、名前も知らないまま知り合うことになります。しかも、この匿名性のため、多くの犯罪が生まれています。ダイレクトメールをきっかけとした出会い系サイトの利用には、リスクがあることを子どもに指導しましょう。

 メールでしか話したことのない見ず知らずの相手を信用するのは危険です。相手の素性を確認しないまま、自分の本名、住所、電話番号などを安易に明かすのは、思わぬ事件に巻き込まれかねません。メールだけの会話で相手を信用するのは絶対に避けるように指導しましょう。

深刻な被害には通知・相談をしましょう


 普段から、子どもに異変があればすぐに家族や先生に相談するように話しましょう。子どもが何らかのトラブルに巻き込まれたときは、ただちに学校や警察に相談しましょう。

1.スパムメールの種類
2.スパムメールの対処
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5.Outlook Express のスパムメール対策
6.スパムメールの予防
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付録

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