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1.スパムメールの種類

2.なぜ迷惑なのか

 インターネットを利用した電子メールは、送信にほとんど費用がかからないため、インターネット上の掲示板やホームページなどからメールアドレスを収集し、無差別、大量にメールを送信する業者が多く存在します。

 スパムメール自体はインターネット上で数年前から存在しており、インターネットユーザの非難の的となっていましたが、2001年頃からはiモードをはじめとする携帯電話の電子メールサービス宛てにもスパムメールが大量に送信されるようになりました。携帯電話のインターネット接続サービスには、通信量に応じて課金される方式になっているものがあり、スパムメールを受信する時にも料金が発生してしまい、携帯電話会社への苦情が社会問題化しました。

 現在は携帯電話会社がユーザの希望に応じて受信時に送信元をチェックし、ユーザが希望しない送信元からの電子メールを排除するサービスを提供しています。このサービスを利用するとほとんどのスパムメールを排除できますが、このサービスを利用するための設定がわずらわしく、設定ができていないユーザも多いようです。

 スパムメールは海外でも同じような問題が発生しており、世界中のメールアドレスに向けてスパムメールを送信するという業者もいます。

 また、悪質な業者の手段としては

  • 送信元の偽装・送信を拒否する方法を用意しない
  • 送信拒否の手続きに見せかけて個人情報を収集
  • 会員リストに登録する

ということも報告されています。

 携帯電話宛てのスパムメールの大半は「メールアドレスを予想して送信する」という手法も使われているため、存在しないユーザへの電子メールが大量に押し寄せて、携帯電話会社のメールサーバに大きな不可が発生する問題もおこっています。

 現在のスパムメールが配信される大きな理由としては、上記のような「未承諾広告を配信する」と言うほかに、「ネットワーク上のトラフィック(交通)を麻痺させる」と言った、一種のサイバー・テロの様相もあるようです。

 スパムメールの中には、受信者にとって興味のある情報が書かれていることもあります。スパムかどうかは受信者の価値観に依ります。

 しかし、多くの人々が不快感や迷惑を感じ、あるいはそれ以上の損害や危険なものとして受け止めています。


  1. 個人情報漏洩の恐れ。
  2. 財産権侵害の恐れ。

    一方的に送りつけられてくるメールの携帯電話のパケット通信料、プロバイダとの接続費用など通信費用は、受信者が負担しなければならない。
  3. メールを整理・削除する手間の発生。
  4. 同じ内容のスパムメールが何度も繰り返し受信される。
  5. 差出人が誰かわからなく、苦情を言うことができない。
  6. 深夜・早朝に時間に関係なく携帯電話メールの着信音で起こされる。
  7. メールアドレスの変更など、自衛手段が限られている。
  8. 未成年や子どもへ成人向けの表現を含む情報の配信がある。
  9. 悪質商法などのビジネスの勧誘や、違法な商品販売などの情報が送られてくる

    (保証金を差し入れる内職やサイドビジネスの勧誘、マルチ商法・ねずみ講の勧誘、債務整理、不当な請求、わいせつビデオの販売など)
  10. 大量のメール送信により通信システム全体に負荷を与え、通信事業者やシステムの利用者全体に影響が及ぶ

 また、スパムメールには「いたずらメール」も含まれます。軽度のいたずらから悪質なもの、中には犯罪性や違法性のあるものもあります。代表的なものには次のようなスパムメールがあります。


  1. 嫌がらせ、ストーカー、脅迫。
  2. メールボム

    (大量のメールを送りつけたり、サイズの大きな添付ファイルを送りつけたりして受信者のサーバーに負荷を与える)
  3. チェーンメールや不幸のメール・デマメール
  4. 悪質なスクリプト(プログラム)が置かれたウェブページへのリンクガキ際されている。

 この他にウィルス付のメールなども、実害を伴うスパムメールの一種だといえます。

1.スパムメールの種類
2.スパムメールの対処
3.自己防衛の重要性
4.スパムメールへの対策
5.Outlook Express のスパムメール対策
6.スパムメールの予防
7.スパムメールの通報
8.関連法規、判例
付録

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